限定詞はpen,girl,waterなど名詞の前に置かれ、その意味を限定します。「前から限定」のひとつだ、と言ってしまえばそれだけのことです。しかしながら、その「限定」の仕方が非常に繊細なのです。その繊細さを味わっていただくために、まずは限定詞が使われないケースを取り上げてみましょう。
Water freezes at 0℃.
I need water.
この二つの日本語訳を見て、具体的な「水」が頭に浮かびましたか?「六甲の天然水」とかが浮かんできましたか?おそらくそうではないはず。ちょうどその漠然とした感触がこのwaterにはあります。
この感触が大体つかめたところで、限定詞のあるとき、ないときを比較してみましょう。
Dogs bark.(犬はほえる)
The dog is barking.(犬がほえている)
とらえどころのない(それゆえに種族一般をあらわす)dogsがthe dogとなると、目の前にいる犬という具体性を与えられていますね。
I need water.(水が必要です)
Give me some water.(水をくれ)
「油じゃなくて水」を単に示したwaterにsomeがつくと、ある分量をもった(たとえばコップに入った)具体的な水が意識されるようになります。次も同じペアです。
Babies need milk.(赤ん坊にはミルクが必要です)
Give the baby some milk.(その子にミルクをやれ)
限定詞は漠然とした名詞を限定し、ある具体的なイメージを「生み出す」働きを持っているのです。
参考文献
大西泰斗、ポール・マクベイ著 研究社刊
「ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」
