穴埋め修飾

「欠けている⇔補う」が作る強固な修飾関係。英語ではwh語が主にこの修飾を作ります。

This is the dog which my father loves.

the dogとmy father lovesの関係に注目すると、my father lovesは何がすきなのかが「欠けた」文。そこをthe dogが埋める、という修飾関係が成り立っています。
 しかしながら、この文には、日本語にはない要素whichがあります。いったいどのような働きをしているのでしょうか。

・wh語は「つなぎ」
wh語についてはwh疑問文でくわしくやりましたね(11月3日発行分)。「欠けている情報を指定する」、それがwh語の役割です。

Who do you like □?
(whoは「人」が欠けていると指定)

この役割はwh修飾でもまったく同じです。

The dog which my father loves □

whichは後続文に「ものが欠けている」と指定しています。このことは同時に後続文と組み合わされるのは「もの」つまり「犬」だということを示していることになります。whichがうまく「つなぎ」の役目を果たしていますよね。

さて、wh語の役割がわかったところでネイティブの意識を見ていきましょう。
This is the dog which my father loves.という文を見たとき、

This is the dog which
whichが出てきたこの時点でネイティブはthe dogを「つかみ」ます。これからthe dogが後続する文と組み合わされることを理解し頭の中に「とっておきます」。

my father loves
the dogを組み合わせるために情報が欠けている場所を探します。欠けている場所にthe dogが入り込むからです。結果、「私の父が好きな」と「犬」がつながって、「私の父が好きな犬」となります。

この呼吸を身につけるとさらに英文を読みやすくなります。


参考文献
大西泰斗、ポール・マクベイ著 研究社刊
「ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」

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このページは、が2006年12月26日 22:31に書いたブログ記事です。

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